もう数年前のことですが、浜松市内に住んでいらっしゃる男性の方が突然善信寺にみえました。その方は御朱印を集めるのが趣味だそうで、群馬県の宝徳寺というお寺で御朱印を所望したところ、ご住職が御朱印に「直指人心」(ネットで検索すると「じきしじんしん」と出ますが、臨済宗だと「じきしにんしん」です)と書かれ、その横を空白にし、そこはあなたの地元の善信寺というお寺のご住職に書いてもらいなさい、とおっしゃったそうです。差し出された御朱印帳を預かり、「見性成仏」(けんしょうじょうぶつ)と書かせていただきました。よく達磨さんの絵に賛として書かれている言葉です。
実はその宝徳寺のご住職は、天龍寺専門道場での私の同夏(どうげ)、つまり同じ年に入門した同級生でして、その男性が浜松から来たと聞いて、ご住職は善信寺も訪ねるように言ってくれたわけです。その時はあまり、その理由を考えませんでしたが、今思うに、その男性にいろいろな仏縁をもたらすために、善信寺を訪ねるための理由を考えてくれたのでしょう。男性に善信寺にも御朱印があるかと聞かれ、うちは書いたことがないので、代わりに先代住職の細字観音の色紙を差し上げ、しばし歓談いたしました。これもまた法縁・仏縁ですね。
先日、お檀家さんに善信寺には御朱印があるか聞かれ、ふとそのことを思い出しました。
ところでその宝徳寺ですが、小さなお寺からそのご住職が一代で立派な観光寺院にされました。群馬に行くことがあればお勧めの観光スポットです。よろしければ是非!
御朱印


