前回のブログで1月は報恩大なる臨済宗の諸先達さま方のご命日が続くと書きましたが、今日1月16日は、幼児教育の恩師のご命日です。私の母の大学時代の恩師であり、そのご縁から、私は高校生のときからご指導いただき、大学、大学院に行ってからも論文指導を受け、その後は実地に修行しなさいと香港の日本人幼稚園への就職を仲介してくださいました。幼稚園園長になってからも園全体でご指導いただき、私の幼児教育人生を通して、一番ご指導いただいた先生です。
思うに寺と幼稚園を継がなくてはいけない身としてレールの敷かれた人生を歩むべき私でしたが、時には横の線路に入ってみたり、あるいは駅で途中下車を楽しんだりなどもさせていただけたのは、正に先生のお蔭でした。
本日朝のお勤めで大悲呪一巻を捧げましたが、ただそれで先生のご恩に少しでも報いることができているのかと問われれば、あるいはそうでないのかもしれません。と言うのも、先生はクリスチャンですので、もちろん戒名もなく、お経をあげられたとて喜んでいただけるのかどうか…。ただご主人は浄土真宗の門徒さんであり、先生のお宅に伺ったときには、必ず仏壇でお経をと先生の方から言いつけられておりましたので、仏教嫌い・お経きらいという訳ではないようなので、ここは私の気持ちとして、毎年お経を上げさせていただいております。「形より気持ち」の仏心宗たる臨済宗ですので、こういうときにはありがたく思います。
あともう一つ残念なのは、先生は海洋散骨をされたのでお墓がありません。時には墓前に赴き手を合わせたいと思い、またいろいろとご報告させていただきたいと思うのですが、それが叶わないつらさ…。散骨について意見を求められたときには、私は必ず恩師の話を持ち出し、残された人のつらさも想像してみてくださいと言うことにしています。
恩師への回向


